ヒアルロン酸は、1934年に米国コロンビア大学教授のカールマイヤー博士らによって、牛の目の硝子体から初めて分離されました。現在のヒアルロン酸(Hyaluronic acid)という名前も、ギリシャ語の Hyaloid(ヒアロイド/硝子体)、この物質がUronic acid(ウロン酸)という物質を多く含むといことが由来しています。
その後、1986年には多糖体の国際命名法により、「Hyaluronan(ヒアルロナン)」という名称が使用されていますが、「ヒアルロン酸」の方が化粧水やサプリメントなど一般的な商品や美容整形などでの呼び名として用いられています。
意外に歴史のあるヒアルロン酸ですが、日本国内で医薬品として使われ始めたのは1987年と最近のことです。今では医療用医薬品にとどまらず、化粧品や健康食品にまで幅広く使われています。ではこのように、様々な分野で用いられるのは何故なのでしょう?
ヒアルロン酸は加齢と共に減少するものと言われていますが、考えてみると確かに赤ちゃんの肌はみずみずしくてハリがありますよね。あれってヒアルロン酸がたっぷり含まれているからなんですね。
もちろんこの保水性は肌だけではなく、目の潤いや関節の動きとも関係しています。目の中の硝子体は、眼球の水晶体後方にある透明なゼリー状の組織で、たくさんのヒアルロン酸が含まれており、眼球を丸い状態に保つ働きをしています。また、関節内の関節液にも同様にヒアルロン酸が含まれており、関節の動きをスムーズにするに働きをしています。
このようにヒアルロン酸のさまざまな特性は眼科手術補助剤や点眼剤、関節機能改善剤などに使用されており、その他にもヒアルロン酸には感染を防御したり、血清中の脂質の調節をして動脈硬化を防いだりと、生命に関わる重要な役割も担っているのです。
また卵巣に存在するヒアルロン酸は女性の排卵や生理機能と深く関わっています。そのためヒアルロン酸は生理痛を和らげたり、更年期障害を改善したりするために使用されることもあります。こういった面でもヒアルロン酸は女性に嬉しい成分と言えますね。